MemTest86 11.7 は単独で起動し、記憶素子を一つずつ試す診断の道具
要約
MemTest86 は入れてある体系に頼らず媒体から単独で起動し、記憶素子へ試しの型を書き込んでは読み戻す。誤りが出れば、どの番地の、どの取り付け板なのかを教えてくれる。無料の版で日常の切り分けは足りる。
おすすめ- ソフト名
- MemTest86
- バージョン
- 11.7
- 料金
- 無料
- オープンソース
- 非オープンソース
- OS
- Windows
- 更新日時
- 2026-10-06 20:47
なぜ体系の外で記憶素子を試すのか
壊れかけた記憶素子は、めったに「部品が壊れた」という姿では現れない。都合の悪いときに青い画面になる、プログラムが理由もなく落ちる、取ってきたファイルの照合値が合わない、圧縮した包みが開かない。どれも、少数の記憶の升目が条件次第で違う値を読み書きしているだけで起こりうる。そして誰かが記憶素子を調べようと決めるまでは、どれもソフトの問題に見える。
動いている体系の中から試すのは、誰でも最初に思いつく手であり、悪い手でもある。体系が立ち上がった時点で、記憶素子のかなりの部分は中核と常駐の仕事と、使う人が開いたものに占められている。試す側は、触ることを許されない場所を覆えない。しかもその住人と帯域を取り合うので、負荷をかけたい時間の関係そのものが変わってしまう。
一度の試しの姿
MemTest86 は体系をまったく使わないことで、この二つを同時にかわす。媒体から単独で起動し、ほかに動くものがほとんど無い状態で、記憶素子へ試しの型を書き、それを読み戻すことを繰り返す。像を収めるには 1GB 以上の媒体がいる。機械は UEFI を備えている必要があり、x86、x86-64、ARM64 にはそれぞれの版がある。古い BIOS しか持たない機械は、より古い版を使うことになる。
立ち上がれば、試しは初めの設定のまま自分で走り、判断を求めない。初めの設定は四巡である。公表されている目安は、一巡でおよそ 15 分、四巡でおよそ 2 時間。実際にかかる時間は、積んでいる記憶素子の量、その速さ、選んだ項目で変わる。この数字は一晩で足りるかを見積もるのに向き、予定表としては向かない。
報告の読み方
誤りが出ると、画面は誤りの数、誤りが出た番地、それを出した試しの項目、そしてその番地がどの取り付け板のどの筋に属するかを示す。後の二つが要である。漠とした疑いが、具体的な手になる。
番地は、まず何を試すかを決める。誤りが一枚の板に固まるなら、それを差し替えるのが安い実験だ。板ではなく差し込み口について回るなら、疑いは親板に移る。加速の設定を入れたときだけ出るなら、その設定が疑わしい。いちばん時間を節約する助言は、最初の誤りで何かを死んだと決めないことだ。加速の設定を切り、土台によって XMP か EXPO かになるが、初めの速さと電圧に戻して、もう一度試す。それから一枚ずつ挿して試す。消去法は遅いが、板と差し込み口と記憶の制御を分けられる唯一のやり方である。
版、値段、いまの版
無料の版と、有料の Pro の版がある。無料の版は日常の切り分けには足りる。機械の振る舞いがおかしく、その背後に記憶素子がいると疑う場合だ。有料の版は、設定できる報告、自動化、そして多くの機械への一括した配り方を加える。一台ではなく部屋いっぱいの機械を見なければならない人には、そこが値打ちになる。公表されている値段は 116 米ドルである。
いまの並びは 11.7 で、2026 年の 5 月に出た。新しい世代の記憶素子と土台への対応が加わっている。どの診断の道具でも同じだが、版はやり方ほどには重くない。新しい版は古い版が知らない部品を見分けるかもしれないが、報告を読むという仕事はどちらでも変わらない。
言えないこと
記憶素子の層で繰り返し出る誤りを見つける。この言い方は聞こえより狭い。壊れかけた板を、記憶の制御、電力の供給、親板の信号の質の問題から完全に切り分けることはできない。だからきれいに終わった一度は、疑いを下げるだけで、健全さを証明しない。誤りが出た一度は、範囲を指すだけで、犯人を名指ししない。
だから筋の通った使い方は、最初の一歩として使い、判決としては使わないことだ。体系を画面から外し、記憶素子に一人で答えさせ、その報告を持って次の手に進む。差し替える、挿し直す、加速の設定を緩める、疑わしい板を別の機械で試す。この道具の値打ちは、そうした判断を支えられるほど具体的な証拠を出すことにある。不安定な機械が、ふだん最も出したがらないものだ。
MemTest86 は記憶素子を疑ったときの最初の一手である。体系を式から外し、記憶素子だけに検査を受けさせる。返ってくるのは誤りがあったかどうかだけでなく、どこで、どの板の上で起きたかであり、そのあとの手はすべてこの数行から始まる。