HD Tune Pro 6.10:ハードディスクと SSD の状態を読む道具

要約

ハードディスクと SSD の状態を調べる定番の道具です。読み書きの速度を測り、ドライブ内部の記録から健康状態を読み、表面のエラーを走査し、手放す前にはデータを消去できます。無料版は個人利用向け、Pro 版は 6.10 で、14 日の試用のあと 1 人あたり 29.95 ドルです。

おすすめ
ソフト名
HD Tune
バージョン
6.10
料金
無料
オープンソース
非オープンソース
OS
Windows
公式サイト
https://www.hdtune.com/
更新日時
2026-10-13 11:57

ドライブは前ぶれもなく壊れるものではない。多くの場合、内部の記録に先に変化が表れている。ただ、ふだん誰も見に行かないだけだ。

ドライブ自身が残している数字を見る理由

ハードディスクと SSD では、壊れ方の筋道が違う。機械式のディスクは、遅くなる、音が出る、一部が読めなくなるといった変化が先に現れ、そのあとに完全に止まることが多い。SSD の場合は、ある日まで何の問題もなく動いていて、翌日にはシステムから見えなくなることがある。どちらにも共通するのは、故障が表面化する前に内部の記録値が動くという点だ。この記録は自分から知らせてくることはないので、読み出す道具が要る。

HD Tune は、この分野では古くからある道具の一つだ。公式の説明では、ハードディスクと SSD に向けた多機能の道具とされており、速度の測定、健康状態の読み出し、エラーの走査、手放す前の消去といった用途が一つのプログラムにまとまっている。数字を一つ見るために別の道具を三つ入れる必要はない。公式の文章では、機械式と SSD の両方が同じ重みで挙げられている。

まず分かりやすい速度の話から。公式のダウンロードページにある比較表は、下位層の読み書き測定を中心的な機能として挙げている。測定が描く曲線は、一つの点数では表せないことを示す。ディスク全体で性能がそろっているか、途中で急に落ち込む場所がないか、ということだ。何年も使ってきたディスクをまだ信じてよいか判断するとき、最後の点数より曲線の形のほうが役に立つ。

画面

健康状態、表面の走査、消去

健康状態はドライブ内部の記録から読み出し、通電時間、起動と停止の回数、各種のエラー件数などを含む。一つの値だけで結論を出すのは難しいが、同じ型番の別の個体と並べたり、同じ個体を長い期間にわたって見たりすることはできる。伸び始めたばかりの件数は、もともと高い水準で安定している値より気に留める価値がある。

エラー走査は、ディスクの表面を区切りごとに読み進め、反応がおかしい場所に印を付ける。動作が重くなり始めた古いディスクなら、一度通すだけで、問題が一箇所に固まっているのか全体に散っているのか、おおよその見当がつく。固まっているならその範囲を避けて使い続けられるし、全体に散っているなら交換を考える段階だ。

安全な消去は、ディスクを手放す直前の作業にあたる。決められた方式で上書きするので、手作業でファイルを消すより確実だ。中古のディスクを渡す前に一度通しておくと、費用はほとんどかからず、気持ちの区切りもつく。公式の比較表にはこのほか、詳しいディスク情報、エラー記録、フォルダの使用量、ファイル単位の測定、キャッシュの測定、ディスクの監視といった項目も並んでおり、名称から受ける印象より守備範囲は広い。

画面

無料版はどこで止まるのか

公式は二つの版を同じダウンロードページに並べている。無料版は古い版番号のままで、画面も機能も簡素だが、健康状態をときどき眺め、たまに測定を一回走らせる個人には、日常で使う部分はほぼそろっている。公式ページにも個人利用向けと記されている。

Pro 版は残りの項目を埋めたもので、現在は 6.10、2024 年 10 月 24 日の公開だ。変更履歴を見ると、この版は修正が中心で、その前の版が画面と複数の測定の刻みを調整し、SSD への対応はさらに前のいくつかの版で順に加わっている。インストール後は 14 日間試用でき、その後はシリアル番号が必要になる。1 人分のライセンスは 29.95 ドルで、この種の道具は一度買えば長く使えるため、年あたりにすると負担は軽い。

項目

公式の情報

Pro 版

6.10(2024 年 10 月 24 日)

無料版

2.55、個人利用向け

対応環境

64 ビットの Windows 7 から Windows 11

主な機能

読み書き測定、健康状態、エラー走査、安全な消去、ファイル測定、ディスク監視

ライセンス

Pro 版 1 人 29.95 ドル、14 日間試用

健康状態を定期の診察のように扱うほうが、読み書きに不具合が出てから原因を探すよりずっと安く済む。

実務的な注意をいくつか。新しいディスクを入れたらまず一度測定し、その曲線を比較用に保存しておく。数か月ごとに健康状態を読み、一度の値ではなく流れを見る。ディスクを手放す前には安全な消去を通す。データの様子がおかしくなり始めたら、書き込みを止めて、あとから取り出せる余地を残す。

HD Tuneダウンロード
対応OS: Windows