Koodo Reader:十五種類の電子書籍を開けるオープンソース閲覧ソフト
要約
六つの環境に対応したオープンソースの閲覧ソフト。十五種類以上の電子書籍と漫画の形式を開け、既定ではデータを端末内に置いたまま、必要ならクラウド同期も使える。注記は四通り、翻訳と読み上げも内蔵。
おすすめ- ソフト名
- Koodo Reader
- バージョン
- 2.4.2
- オープンソース
- オープンソース
- OS
- WindowsmacOSLinuxAndroidiOS
- 公式サイト
- https://koodoreader.com
- 更新日時
- 2026-10-06 19:00
電子書籍のファイルを持っていることと、パソコンで実際に読み続けられることの間には、いつまでも埋まらない隔たりがある。図書管理のソフトは高機能だが重い。目録、変換の待ち行列、書誌情報の修復を中心に組み立てられていて、その中で一冊を開くのは、小説をデータベースで読むような感覚になる。OS に付いてくる閲覧機能は二、三の形式しか分からず、それ以外は手が出ない。ある大手書店のデスクトップ版は、その店が売ったファイルしか受け付けない。別の場所で買ったファイルや自分でまとめたファイルは、開くのに気楽な場所を持てないままになる。
Koodo Reader はまさにその隙間に収まる。Affero ライセンスの第三版によるオープンソースで、Windows、macOS、Linux、Android、iOS、そしてブラウザーで動く。開ける形式は十五種類を超える。標準的な流し込み型の書籍形式、固定レイアウトの文書、初期の携帯向け形式とある大手書店が使い続けるその後継、素のテキスト、ある地域で小説に使われる形式、二つの一般的な容器で包まれた漫画の圧縮ファイル、Markdown、文書作成ソフトのファイル、そして HTML。合わせれば、世の中に流通している電子書籍のファイルはほぼ範囲に入る。
既定では端末内、求めれば同期
特筆すべき設計判断は、頼まない限り何もこの機械から出ていかないことだ。書籍、読んでいた位置、しおり、線の引き込み、注記はすべて端末内に置かれる。私的な本棚としては正しい既定であり、全員分のサーバーを抱えられない側としては唯一正直なやり方でもある。
同期は選べる追加機能である。もともと料金を払っているクラウドの保存領域や、自分の機器のファイル転送・共有の仕組みをつなげば、本棚、今のページ、しおり、注記が端末の間を移動する。ノート型で章の途中まで読んで、携帯電話を手に取れば、同じページがすでに開いている。保存場所がソフトの販売者ではなく自分の側にあるので、そのアカウントがある限りこの仕組みは動き続ける。

管理のためではなく読むために
閲覧画面は単ページ、見開き、連続スクロールの三つを用意し、どれも飾りの選択肢ではなく実際の表示方法になっている。書体、文字の大きさ、太さ、行間、余白、明るさ、背景色はすべて調整できる。これは聞こえ以上に重要な点だ。二時間読み続けられるページとそうでないページの差は、たいてい行間の数ポイントで決まる。
夜間の表示と数種類の配色が残りを担う。触れる画面では指の動きで頁をめくり、机に向かうときはキーの組み合わせが同じ役目を果たす。読む行為が、たまたま手にしている機器に左右されない。

後から使える注記
箇所を印す方法は四通りある。蛍光の強調、下線、太字、斜体。さらに位置に自由な注記を付けられる。大事なのは印を付けることではなく集まることだ。注記はすべて自動で一か所にまとまり、書物ごとにも、書物をまたいでも見られる。残す価値があった箇所を確かめるのに、あったはずの頁をめくって戻る必要はない。まとめて書き出せるので、読書の記録が後から文書や報告の中に入れられる。
翻訳と読み上げ
選んだ文字はその場で二十五の言語に翻訳される。外国語の本が「課題」から「読書」に戻る瞬間である。読み上げは頁を音声に変える。分かりやすい理由のためにも、そうでない理由のためにも役に立つ。耳で聞くことは、自分が流し読みをしていたと気づく最短の方法であることが多い。
意図的にやらないこと
形式の変換はしない。書誌情報の編集もしない。蔵書を並べ直そうともしない。それは重い図書管理の道具の仕事で、それらは上手にやっているし、これからもやる。Koodo Reader の狙いはもっと狭く、そして多くの人にとって役に立つ。ファイルを開き、頁を読みやすく整え、どこまで読んだかを覚えて、邪魔をしない。
基本の版は無料で、同期の便利さと進んだ機能は有料の段に置かれている。支払いは選択であって、読むための前提ではない。電子書籍のファイルが入ったフォルダーはあるのに、気楽に開く手段がないという人には、妥当な取り決めだ。