TagScanner:散らかった音楽ライブラリを一晩で片付ける

要約

Windows 向けの無料タグ編集ツール。二十種類を超える音声形式に対応し、公開された音楽データベースから足りないアーティスト名やアルバム、画像を補い、数百個のファイルをまとめて整えられる。

おすすめ
ソフト名
TagScanner
バージョン
6.1.21
料金
無料
オープンソース
非オープンソース
OS
Windows
公式サイト
https://www.xdlab.ru/en/
更新日時
2026-10-06 20:42

何年もかけて増えてきた音楽フォルダーは、開いてみると大抵整っていない。題名の欄に曲番号が入り、アーティスト欄は空で、アルバム名の後ろには公開グループ名やウェブのアドレスがくっついたままになっている。同じアルバムが三通りの綴りで三回並んでいることも珍しくない。手作業で直すこと自体は難しくない。ただ終わりがない。一つあたり三、四回のクリックを何百個分も繰り返し、しかも直した結果は下へスクロールする以外に確かめる方法がない。

TagScanner はまさにそのためにある。Windows 向けの小さなソフトで、大きさは五メガバイトに満たず、個人が非営利で使う限りは無料である。音声の中身の情報を扱う以外のことはせず、だからこそその一点を細かく作り込める。

扱える範囲

読み書きできる音声形式は二十種類を超える。よく使われる圧縮形式、いくつかの可逆圧縮形式、そして古い機器の中にまだ残っている初期の容器形式も含まれる。タグの側では、現在実際に使われている主要な規格に対応する。ある系統の規格の複数の改訂版、公開された符号化器が使う注記の領域、そして特定企業の製品や家庭向け機器の容器に組み込まれた仕組みまで対象になる。実際の意味はこうだ。このソフトはファイルの出どころを気にしない。ある程度普及している形式なら、欄は書き換えられる。

TagScanner のタグ編集画面とファイル一覧

公開データベースから足りない部分を補う

多くの人が目当てにするのは通信を使った検索である。複数のファイルを選んで検索を指示すると、手元にある手がかり、たいていは欠けたファイル名か既存の題名が、いくつかの公開された音楽データベースへ送られる。返ってくるのは曲名、アーティスト、アルバム、発表年、ジャンルの候補である。一つ選べばその欄がまとめて書き込まれ、同時に高解像度のアルバム画像を取得してファイルに直接埋め込める。画像は音声と一緒に移動し、いずれ音声と離れ離れになるフォルダーに置き去りにされない。

この画像の扱いは一行では済ませられない。音楽の集まりがきちんとして見えるかどうかはほとんどここで決まるからだ。ソフトは画像を取得し、指定した寸法に縮め、一つの操作でアルバムの全曲に書き込む。携帯電話や車載の機器向けにファイルを整える人にとって、大きな画像は一覧の表示を重くする原因になるので、この設定ひとつで手作業がかなり減る。

ファイル名から情報を読み戻す

古い集まりでは、役に立つ情報がタグではなくファイル名に入っていることが多い。アーティスト、区切り記号、曲名という並びは非常によく見られ、頭に曲番号が付く場合もある。ファイル名の解釈機能はこれを逆手に取る。並びの型を指定すれば、各名前を欄に分解してタグへ書き込む。

逆向きの操作も同じくらい役に立ち、多くの道具より丁寧に作られている。タグからの名前変更では、任意の欄を任意の順に組み合わせて新しい名前を作れる。大文字と小文字の扱い、区切り記号、ファイルシステムが好まない文字の処理まで設定できる。アーティストを先にするか曲名を先にするか、すべて大文字にするか語頭だけを大きくするか、空白を下線に変えるか。どれも調整でき、変更の前に結果が一覧で示される。

一括処理こそ時間が浮く場所

数百のファイルをまとめて選び、一つの群として編集するのがこの流れの中心になる。選んだ範囲すべてに同じ値を入れ、文字の大小を変換し、文字列を置き換え、欄の中の並びを組み直せる。よく出てくる例はこのあたりだ。アーティスト名の語頭を正しく大きな文字にそろえる、ジャンルの綴りを統一して一つの分類が四通りに分裂するのを防ぐ、古い取り込み道具が注記の欄に残したウェブのアドレスを消す。

どの操作も闇雲には走らない。実行の前に必ず表で示され、左に現在の値、右に書き込もうとしている値が並ぶ。おかしいと思う項目は適用前に外せる。うっかりした一括置換が集まり全体を壊しうる作業では、この確認は余裕ではなく前提である。

再生、書き出し、そして細かい部分

内蔵の再生機能があれば、タグを直しながらその曲を聴ける。取るに足らない話に聞こえるが、同じ曲を二度続けて取り違えてからはそう思わなくなる。作業が終われば、タグの内容はウェブページ、表計算、区切り記号付きのテキストファイルとして書き出せる。集まりを記録に残したり、他の人へ渡したりする手段がこれになる。再生リストも今の選択範囲から一度の操作で作れる。

画面は地味で、設定は細かく、愛想よく見せようという気配はない。この種のソフトとしては正しい割り切りだ。年に一度か二度、数時間だけ集中して使うもので、大事なのは間違えないことである。

どんな人に向くか

音楽のフォルダーが、中に何が入っているか把握できない大きさまで育ってしまい、一つずつ開いて確かめる作業を何年も先延ばしにしてきたなら、その先延ばしを終わらせるのがこのソフトだ。取得する量は小さく、慣れるまで半日、その代わりに手に入るのは、ただ置いてあるだけではなく、検索でき、並べ替えられ、同期できる集まりである。

TagScannerダウンロード
対応OS: Windows