FinderRight 1.12.4 の主な機能、Finder の右クリックに切り取りと新規ファイルを足す

要約

FinderRight は、macOS の Finder に本当の切り取り、ひな形やクリップボードからの新規ファイル、その場所でターミナルを開く機能を足す無料のオープンソース拡張です。1.12.4 では終了時の停止不具合が直りました。

おすすめ
ソフト名
FinderRight
バージョン
1.12.4
料金
無料
オープンソース
オープンソース
OS
macOS
更新日時
2026-11-05 21:20

Finder の右クリックメニューには、何年も前から 3 つ足りないものがあります。本当の切り取り、ファイルの新規作成、そして今のフォルダーでターミナルを開く手段です。FinderRight は、その 3 つだけを足す小さな macOS 向けの道具です。

Swift で書かれた Finder の拡張で、MIT ライセンス、ソースは公開されています。ファイル操作はすべて手元で完結し、通信はしません。現在の版は 2026-11-04 に出た 1.12.4 で、前の版が残した終了時の停止を直したうえで、1.12 系で加えたクリップボードからの作成をより確実にしています。

足された命令は、本来あるべき場所である Finder の右クリックメニューに並びます。
足された命令は、本来あるべき場所である Finder の右クリックメニューに並びます。

切り取りは、貼り付けるまでファイルを動かさない

Finder は複製はできても切り取りができません。FinderRight はその片割れを用意します。ファイルを選んで Command+X を押すと、記号にハサミの印が付き、移動待ちの列に入ったことが示されます。Command+V を押したときに初めて、元の場所から実際に動きます。途中で気が変わったら、その項目を列から外せばよく、元のファイルは 1 バイトも変わりません。

列の中身は設定で確認でき、項目ごとに外せます。黒い箱ではありません。素材のフォルダーをまとめて整理するときに効く話で、選び間違えた 1 件がその場で取り返しのつかない移動になることはありません。

右クリックで新しいファイル、ひな形も空白もクリップボードも

Finder が右クリックで作れるのはフォルダーだけで、txt を 1 つ作るにはエディターを開いて別名保存する必要がありました。FinderRight は作成をメニューに入れます。テキスト、Markdown、HTML、Python、Shell、JSON、XML、CSV、Swift、JavaScript はその場で選べ、空の Word、Excel、PowerPoint も作れます。自分でひな形を足して、いつも書く冒頭を固定しておくこともできます。

1.12 系はこれを一歩進めました。クリップボードの中身をそのままファイルにできるようにしたのです。文章をコピーして目的のフォルダーで右クリックすれば txt、Markdown、JSON として保存でき、スクリーンショットや画像なら PNG、JPEG、HEIC で残せます。JPEG では透明な部分が白で埋められ、元の画像は変わりません。名前は埋まった状態で変更もでき、形式は前回成功したものを覚えています。

クリップボードの文章や画像が、右クリックしたフォルダーの中にそのままファイルとして残ります。
クリップボードの文章や画像が、右クリックしたフォルダーの中にそのままファイルとして残ります。

ターミナルもエディターも、今いる場所で開く

コードを書く人ほど気になる手順です。Finder で目的のフォルダーまでたどり、ターミナルでまた cd を打つ。FinderRight はターミナルを開くとエディターを開くをメニューに置きます。ターミナルは Terminal、iTerm2、Ghostty、Warp、エディターは VS Code、Cursor、Zed、Xcode、そして JetBrains 系に対応し、どれを使うかは設定で選びます。

あわせてパスのコピーもあります。チルダで始まる短い形、端末向けにエスケープした形、ファイル URL、ファイル名だけ、といった形式を選べます。ファイルの中身のコピー、SHA-256 と MD5 の照合値のコピー、シンボリックリンクの作成は初期状態では切ってあり、必要になったら入れます。

ターミナルもエディターも、見ているフォルダーでそのまま開きます。
ターミナルもエディターも、見ているフォルダーでそのまま開きます。

1.12 の更新と、どうしても触れておきたい停止不具合

1.12.2 でクリップボードからの作成が入り、1.12.3 で簡易表示が加わりました。設定画面を小さな窓に折りたたんで固定し、拡張の状態とログイン項目だけを見せ、位置は動かせて選択は覚えられます。あわせて、デスクトップにファイルを作ったあと理由もなく Finder の窓が開く問題も直りました。

しかし 1.12.2 と 1.12.3 は、安全に終了する場面で呼び方を誤っていました。アプリの更新や言語の切り替えなど再起動が要る場面で、終了の処理に引っかかることがありました。1.12.4 はこの停止を直し、アプリ内の更新がインストールと再起動の表示で長くとどまる問題も解消しています。この 2 つの版を使っている場合は、更新後に一度手動で終了しておくと確実です。

小さくても一通り、ただし境界は先に

アプリの大きさは 5.1 MB、画面は中国語と英語の 2 言語で、Finder の拡張とメニューバーのアプリという作りで、重い常駐の仕組みはありません。圧縮と解凍は初期状態で切ってあります。ZIP 内の中国語ファイル名の扱いや同名時の避け方が形式によって変わり、事故になりやすいためで、必要になったら入れます。

先に伝えておきたい点が 2 つあります。macOS 13 以降が必要で、対応は Apple Silicon のみ、Intel の機械は対象外です。もう 1 つは Finder の拡張の仕組みに頼るため、権限が揃っていないと右クリックメニューが出ません。一部のクラウド同期フォルダーはシステムの File Provider の制限を受け、拡張が直接出ず、右クリックのサービスの中に入っていることがよくあります。

拡張のほかにも気の利いた作りがあります。フォルダーと ZIP はスペースキーで中身を確かめられ、解凍は要りません。隠しファイルは Finder を再起動せずに切り替えられ、Command+Z で直前の移動や作成を取り消せます。操作の履歴は日付ごとに結果と失敗の理由を残します。

Finder の弱さは能力ではなく入り口にありました。FinderRight はファイル管理を作り直すのではなく、切り取り、作成、ターミナル、パスのコピーといった毎日使う動作を、右クリックメニューにあるべき位置へ戻します。MIT ライセンス、操作は手元に、5.1 MB。有効にしたあとは、もともとそこにあったかのように感じられます。

FinderRightダウンロード
対応OS: macOS