XJ-Editor の主な機能、変換を手元で終える Markdown エディター
要約
XJ-Editor は、Word、PowerPoint、PDF、EPUB を WebAssembly の変換エンジンで手元のまま Markdown にする Windows 向けエディターです。PDF への注釈と Git の操作も同じ窓に収まります。
おすすめ- ソフト名
- XJ-Editor
- バージョン
- 1
- 料金
- 無料
- オープンソース
- 非オープンソース
- OS
- Windows
- 更新日時
- 2026-11-05 21:20
XJ-Editor が狙うのは、Markdown の見た目を美しくすることではありません。文書を書くときに 4 つも 5 つも窓を往復する、あの小さな煩わしさです。
Electron で作られた Windows 向けのデスクトップ編集ソフトで、執筆、プレビュー、文書の変換、AI の補助、版の管理、ターミナルを 1 つの窓にまとめています。作者は作り方を率直に書いています。コードはすべて AI が書き、自分の役割は製品担当と試験担当に近く、要望を出し、使い、使いにくければ直す。2026-11 の初めに 1.0.0 になり、倉庫には今も毎日のように変更が入ります。
1 つの窓で、編集とプレビューを分けずに
Markdown、HTML、JSON、素のテキストを開け、編集、分割、プレビューの 3 つの表示を 1 クリックで切り替えます。書くときに欲しくなるものは最初から入っています。Mermaid、PlantUML、Chart.js はそのまま図になり、KaTeX が数式を扱い、GitHub 風の注意書きと YAML Front Matter は独自の情報カードになります。ふだんはプラグインを集めて設定を整えるところを、既定の動きにしています。
画像、PDF、Word、Excel、PPT、圧縮ファイルは埋め込んだまま閲覧でき、古い doc も自動で大きさを合わせます。書くのが中心で、ときどき資料をめくる使い方では、窓が少ないことは中断が少ないことです。
変換は機械の外へ出ない
ここが最も特徴的な部分です。Word、PPT、Excel、OpenDocument、RTF、EPUB、CSV、PDF を 1 操作で Markdown にし、変換の仕組みは anydoc の WebAssembly 結合で、Electron の主処理の中で手元で完結します。通信は発生せず、ファイルは機械の外に出ません。出力は GitHub 風の Markdown に従い、CSV は形式を明示し、それ以外は自動で判定します。
文書に埋め込まれた画像は取り出され、ローカルでは同じ名前の資源フォルダーへ書き出し、画像置き場を使う場合は上げたうえでリンクに置き換え、失敗すればローカルへ自動で戻ります。誤りの扱いも分けています。読み取った画像だけの PDF は先に文字認識が要ると伝え、暗号化された文書と構造の壊れた文書にはそれぞれの説明を出し、ひとまとめの失敗にしません。
PDF を読み、注記を書くのは 2 つのソフトの仕事ではない
文書を書く人は、論文や仕様、他人の手引きを読むことがよくあります。従来は閲覧ソフトで 1 つの窓、ノートのソフトでもう 1 つの窓を開き、要点を見つけては切り替えて写し、何度か往復するとどこまで読んだか分からなくなります。XJ-Editor は PDF を Markdown と同じ扱いの内容として埋め込み、頁の上で線を引いたり注記を足したりできます。
印はファイルについて回り、手元に保存され、クラウドのアカウントに依存しません。別の機械へファイルを写せば印も残ります。左で資料を読み、右の分割表示で抜き書きを書き、必要なら PDF 全体を編集できる Markdown に変え、終われば自動で開きます。この流れはずっと短くなり、読むことと書くことが同じ文脈に収まります。画面の切り取りと記憶でつなぐ必要はありません。
AI も版の管理も、脇の一覧に収まる
AI は外に開くページではなく内蔵の助手です。あらかじめ国内外のよく使われる提供元が入っており、手元で動かす方法も含まれます。文章を選んで整える、広げる、翻訳する、誤りを直す、図を作らせるといったことができ、複数の会話、流れるような返答、いまのファイルを文脈として渡すこともできます。AI の部分はまだ簡単につないだだけであり、深い使い方はこれからだと作者も認めています。
Git は脇の一覧の形になり、変更されたファイルが一目で分かり、開けば行ごとの差が見えます。履歴、枝の切り替え、一時退避、複製も同じ場所で行います。いちばん気が利くのは、差から AI に記録の文言を作らせることです。たくさんのファイルを直したあと文言を考えるのが面倒なとき、1 行を作らせて読み、2 語直して記録できます。内蔵のターミナルと合わせ、書く、動かす、差を見る、記録するが窓を出ずに終わります。
いま受け入れておくべきこと
1.0.0 は Windows のデスクトップ版だけで、macOS と Linux の配布はありません。1 人で維持している新しい企画で、倉庫にはまだ利用条件のファイルがありません。作者はオープンソースと呼んでいますが、厳密には利用条件が書かれていないため、権利の扱いを気にする人は様子を見るのがよいでしょう。
インストーラーは小さくありません。Electron の常として大きくなります。内蔵のターミナルはシステムの シェル につなぐので全画面の命令も動きますが、窓の大きさを変えたり分割を重ねたりすると、しばらくして窮屈に感じます。よく使う力を先に集めた早い段階の版という印象で、範囲は足りているが磨きは続いています。
XJ-Editor の価値は、どれか 1 つの機能が強いことではなく、書くときに散らばり窓を移る動作を 1 つの画面に集めたことにあります。毎日 Markdown を書き、PDF も読み、版の管理も手元に置きたい人にとって、節約されるのは手数ではなく注意です。