Midjourney は書き直しをやめ、絵に一言で指示する形に寄せた
要約
新しい編集モデルは手直しを一言に変え、参考画像を四枚まで同時に受け付ける。生成から整理までウェブ版に集約され、命令の綴りを覚える必要もなくなった。
おすすめ- ソフト名
- Midjourney
- バージョン
- 8.2
- 料金
- 有料
- オープンソース
- 非オープンソース
- OS
- Web
- 更新日時
- 2026-10-06 04:04
AI で絵を作る人なら、同じ居心地の悪さを知っている。描けないのではない、あと一歩足りないのだ。語を一つ足せば構図がまるごと変わり、ようやく気に入った一枚に出会っても、光を変え、上着を変え、背景の雑貨を消そうとすれば、また最初から引き直して、二度目の当たりを運に任せることになる。
仕事を遅くしているのは生成ではなく、直す作業だ。今回の更新はまさにそこへ重心を置いた。8 系の編集モデルは、直す作業を「語を書き直す」ことから「絵を見ながら一言いう」ことに変え、しかも参考画像を四枚まで同時に受け付ける。

公式の版の説明によれば、8 系は 2026 年 7 月 24 日に既定の版となり、主題は美しさ、画質、そして個別化だった。一か月後の 8 月 28 日、同じ系の画像編集モデルが本サイトと alpha サイトの両方で開かれた。
この編集モデルは散らばっていた機能を一か所にまとめており、実際には三つの道がある。文字の指示で既存の画像を直す。「この絵の車を赤くして」「この猫に帽子をかぶせて」と話せばよい。四枚までの参考画像から新しい絵を作る。これは以前の Omni Reference と Character Reference を置き換える。あるいは編集器の中で場所を決めて直す、つまり部分の描き直し、または画面を外へ広げる、つまり外側への拡張だ。8 系の二つの版のどちらでも通り、画像のヒント、作風の参考、Moodboard、個別化、高画質の設定とも一緒に使える。
入口は緩い。Imagine の欄で絵の記号を押し、素材を添付の場所へ放り込む。灯箱で編集を押す。左の編集の札から上げる。命令を好む人なら Discord で編集の指定と画像のリンクを添えても呼べる。二つだけ注意がある。編集モデルは貼り合わせの指定とは相容れず、結果もいまはそのまま Remix へは渡せない。
参考画像の扱いにこそ、このモデルの値打ちが出る。公式の例が分かりやすい。手描きの挿絵を参考の場所に入れ、写実の写真を求める。同じ挿絵から、明るさも色もまるで違う二枚が生まれ、しかも人物の帽子や縞のシャツといった見分けの手がかりはしっかり残る。作風を変えて役は変えない。続きものを造る人には、一枚の画質よりずっと役に立つ。

四枚を同時に掛けられるということは、参考画像が一貫性の道具にとどまらず、組み合わせの道具にもなるということだ。別の公式例では、塔と、光る馬と、浮かぶ塔楼という無関係な三枚を一つの依頼に入れ、新しい画面を求める。返ってくるのは、炎の馬にまたがる騎士というまとまった構図だ。手順は簡単に聞こえるが、以前は語を何度も書き換えて近づけるしかなかった。いまは素材を並べ、欲しい結果を書く作業に近い。

見落としやすく、影響の大きい変化がもう一つある。主な画面がまるごとウェブへ移った。生成も編集も拡大も整理も同じ画面で終わり、登録も緩くなって Google のアカウントでそのまま入れる。斜線の命令に馴染みのない人にとって、その壁はもう無い。
ウェブ版は、覚えていたものを押して引ける部品に変えた。Create の面は上の端が語の欄で、四枚ひと組の格子が返り、そこから控えめな変種や思い切った変種を作れ、一度の操作で動かせる。Organize の面は過去の作品を検索できる格子に収め、フォルダと絞り込みを備えるので、先週の一枚を会話の履歴から掘り出す必要はない。Editor では部分の描き直し、材質の描き直し、拡大、移動と縮小拡大が、見えるボタンと筆として並び、賢い選択で「含める・除く」の点を打って直す範囲を囲める。Discord のボット は残っているが、主な入口から控えの入口へ下がった。

生成側にも中身のある変化がある。高画質の型は 2K、つまり 2048 画素の段でそのまま描けるので、あとからもう一度拡大する必要がない。代わりに時間も枠も明らかに多く食い、公式には普通の仕事の四倍ほどと記されている。落とし穴もある。高画質の画像を部分の描き直し、移動、外側への拡張にかけると、結果は標準の解像度へ戻され、あとで拡大の指定で引き上げ直すことになる。
料金は定期購読だけで、無料の枠はない。試すための敷居は一番安い段になる。Basic は月 10 ドル、年 96 ドル(月あたり 8 ドル)で、月に 3 時間 18 分の速い GPU 時間が付く。Standard は月 30 ドル、年 288 ドルで、月 15 時間の速い時間と、回数無制限の遅い生成が開く。Pro は月 60 ドル、年 576 ドルで、月 30 時間、加えて身元を隠す型が付き、絵は公開の画廊に入らない。Mega は月 120 ドル、年 1152 ドルで、月 60 時間、多く描くチーム向けだ。
年払いはどれも二割ほど安い。遅い型は Standard から上にしかない。つまり、時々試すのではなく日々の主力にするなら、30 ドルの段が本当の入口になる。未公開の案件を扱い、身元を隠す型が要るなら、敷居はそのまま Pro へ跳ぶ。
強みははっきりしている。画面の質感と光の一貫性、そして今回明らかに速くなった更新の調子だ。直すのに最初からやり直す必要がなく、続きものの役と作風を安定して連れて行ける。デザイン、宣伝、概念美術の流れでは、確かに時間が浮く。
弱みも隠さない。絵の中の文字を描くのは今も苦手で、読める文字が必要なら後から足すことになる。公開されたインターフェースがなく、自動化の流れや自分のアプリに組み込む道はほぼ閉じている。「いくつ」「どこに」を正確に指定する類の指示では読み方が写意的で、美しい答えは返すが、頼んだ答えとは限らない。さらに高画質、品質の型、作風の参考、Moodboard といった仕事は数倍の枠で数えられるので、使い込む前に枠を計算しておきたい。
悩みが「直すのが面倒」なら、新しい編集モデルと参考画像の扱いはよく効く。悩みが「絵の中に正確な文字が要る」なら、まだ適した道具ではない。無料の段がないので、一番安い段で一か月試すのが一番楽な見極め方だ。