Fastmail は広告の代わりに料金を取る、ドメインと別名が本領

要約

Fastmail は利用者から料金を取り、広告も本文の走査もしない。独自ドメインと、サイトごとの別名、開かれた取り決めが持ち味である。

おすすめ
ソフト名
Fastmail
バージョン
2026
料金
有料
オープンソース
非オープンソース
OS
WindowsmacOSLinux
公式サイト
https://www.fastmail.com/
更新日時
2026-10-06 16:32

広告で自分を養わないメール

Fastmail はオーストラリアの組が動かす有料のメールのサービスで、商いの形は一行で言える。使う人から料金を取る。だから画面に広告はなく、届いた文面を何かのために走査することもない。どこかで費用を賄わねばならない無料のメールと並べると、売りは安定と、プライバシーへの真面目な態度と、メールがずっと使ってきた取り決めへの開放に集まる。

この置き方は見た目より重い。無料のメールは本当に無料ではなく、注意や、データや、あとから現れる制限で払われている。有料のメールはその代価を請求の一行に移す。それが全部の理由にもなるし、ページを閉じる理由にもなる。中間はあまりないので、素直な問いは、払う側がそれだけのものを出すかどうかである。

ネット側のメール画面

自分のドメインと、サイトごとの別名

自分のドメインについては、このサービスがいちばん行き届いている。他所で買ったドメインを繋げ、家族や組の一人ひとりに別のアドレスを配り、ひとつのアカウントの中に複数の身元を住まわせ、送るときにはその一通だけの署名と返信先を選べる。ひとつの共有アドレスで家庭や小さな組を回してきた人にとって、これは仕様表ではなく日々の手触りが変わる部分だ。

別名は別の軸で働く。アドレスを求めてくるサイトごとに独立したものを作り、そこにいずれ宣伝や雑な便りが届き始めたら、その別名を止めるだけで本体は無傷でいられる。引っ越しも要らず、住所録に新しいアドレスを伝える必要もなく、判断は一瞬で済む。午後を費やす話ではない。

連絡先と身元の管理

暦と連絡先を同じ場所に

アカウントの中身はメールだけではない。暦と連絡先が入っていて、ネットの側でも携帯の側でも使え、複数の暦をひとつの画面で扱える。個人で使うなら便利であり、小さな組で使うなら、別に買って他の道具と歩調を合わせねばならない種類の道具が一つ減るということだ。

取り決めについては、他のソフトにわざと優しくしてある。IMAP、POP、CalDAV、CardDAV のいずれも受け、さらに公式が作った同期の取り決めも公開しているので、それを話せる相手なら繋げられる。だから他所のパソコン用のメールの道具でも、携帯にもとから入っているメールのアプリでも設定して使える。唯一の公式アプリへ押しやられることはない。この選べるということこそ、アドレスを借りることと、読み方を自分で決めることの差である。

暦との組み合わせ

値段と、向かない人

ずっと無料の段はない。まず試しの期間があり、そのあと年ごとの契約になる。容量は段で分かれ、個人の段と家庭の段では保存の量と別名の数が違い、その上に管理と監査を備えた法人向けの段がある。無料のメールを探している人には向きが違う。プライバシーと自分の手元を大事にし、そのために払う気がある人には、この方向で比較的しっかりした一つの選択になる。

ひとつ付け加えるなら、この種のサービスを選ぶときに見るべきは、機能の数より、十年後にアドレスをそのまま持ち続けられるかである。自分のドメインを繋げておけば、仮に別の提供元へ移ることになっても、配るアドレスは変わらない。別名の数と保存の量は段で決まるが、ドメインだけは自分のものとして残る。この一点が、安さで選ぶ場合との差になる。

料金の段を選ぶときも同じ見方でよい。まず試しの期間でドメインを繋ぎ、家族や組のアドレスを配り、パソコンと携帯の両方から送受信してみる。そこで足りなければ段を上げればよく、逆に使わない機能のために高い段を最初から選ぶ理由はない。

メールを長く使う土台として扱い、広告と引き換えの無料は受け取らない。その立場なら筋は通っている。払って、静かな画面と開かれた取り決めを受け取り、自分のドメインと別名で受け取る側をもう一度手元に戻す。代価は無料の段がないことで、だから試しの期間のうちにドメインと各クライアントを一度設定してから決めるとよい。

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対応OS: Windows macOS Linux