Qianji は収支と予算、資産までを一続きで扱う中国発の家計簿アプリ
要約
中国のチームが作る個人向けの記帳アプリ。公式は広告なし、起動画面なし、金融商品なしと位置づける。収支、振替と返済、立替の精算、払い戻し、手数料や割引券まで扱い、統計、予算、資産、借金の管理も備える。登録すればデータは自動でクラウドに同期する。
おすすめ- ソフト名
- Qianji
- バージョン
- 4.5.9
- オープンソース
- 非オープンソース
- OS
- AndroidiOSWindowsmacOS
- 更新日時
- 2026-10-16 22:34
記帳は両端でつまずきやすい。手順が面倒で続かなくなる一方で、記録が残ってもお金がどこへ行ったのか見えないままだ。
邪魔をしないことを製品の立場にする
個人向けの記帳の道具を長く使うと、画面の中に帳簿と関係のないものが生えてくる。資産運用への入口、起動時の案内、ときどき届く知らせ。どれも一概に悪いとは言えないが、日々の出費を正確に書き留めたいだけの人にとっては、数秒で終わるはずの操作が長くなる。
Qianji は境界を狭く引く。公式は広告なし、起動画面なし、金融商品なしの三つでこの道具を説明し、記帳に関わることだけを行うと強調する。入り口には、開いてから記録が終わるまで最短で三手とあり、目指すのは簡素さだという。開発は中国のチームで、公式によれば国内の緑のアプリに関する申し合わせにも名を連ねている。
その立場は最初の画面に出る。今月の残り、予算の進み具合、今週の支出が一画面に並び、その下に日ごとの明細が続く。日付の列で月を替え、側面の列で帳簿と統計を切り替える。明るい配色のほかに暗い配色があり、公式は手を入れた夜間の姿と呼ぶ。配色は複数あり、光の弱い場所でも金額と分類は読み取れる。

記録、統計、予算を一本の線につなぐ
記録できる種類は想像より多い。収入と支出のほか、振替と返済、周期の分割、借金、立替の精算、払い戻し、そして手数料や割引券の扱いまで含む。振替や返済は本質的に口座の間でお金が動くだけなので、公式はこれらを収入支出と分けて数え、同じお金を二度は数えない。
統計は年ごと、月ごと、そして自分で区切った期間でも見られる。図は円、棒、折れ線の三種で、全体を見てから一つの分類を開いて細目を確かめられる。予算は年と月の二段があり、全体と分類の予算を同時に置け、一日あたりの目安は支出の進みに合わせて変わる。新しい月に入ると、前月の設定は自動で引き継がれる。
夜に記録する人はもう一つの配色に出会う。同じ分類の図が暗い背景では別の明るさに変わり、輪の区切りと数値の対比はむしろ読みやすくなる。長く見ていても目が疲れない。
資産、帳簿、そして分け合う使い方
資産と記帳は連動する。現金、銀行のカード、クレジットカード、チャージ式のカードにそれぞれ口座を作り、一件記録すれば対応する口座の残りが動く。クレジットカードの借りは負の数で入れ、残りが正の数で出れば払い過ぎた分だ。口座は資金、クレジットカード、チャージ、資産運用の四つにまとめられ、使わなくなったものは隠せる。隠したあとは記録のときの一覧に出てこない。資産の管理は会員の機能ではない、と公式ははっきり書いている。
帳簿は用途の違うお金を分けるためのものだ。旅の一往復、あるいは数か月の改装に、それぞれ帳簿を一つ作る。分類、統計、予算、精算はその帳簿に従い、帳簿の間でデータは混ざらない。分け合う帳簿では複数の人が同じ一冊に書き込み、互いに見える。公式は人数の上限を二十人とし、自分が記録した分だけが直せる、あるいは消せるとする。借金は独立した区画にあり、借りた側と貸した側が分かれ、未精算と精算済みが二つの状態になる。

同期、複数の環境、そして無料の境目
アカウントを登録すれば、クラウドとの同期は初めから入っている。別のスイッチを探す必要はない。一件記録するたびに同期が走り、最初の画面で一覧を引き下げて更新すると、まだ送っていない分もまとめて送られる。別の機器で同じアカウントに入れば、データは両方向にそろう。公式の説明では、一回の同期で動く量はおよそ十 KB だとされている。
環境については、公式は iOS、Android、Mac、Windows のすべてと述べ、板状の機器にも対応版があり、一つのアカウントで共通に使える。他の道具が書き出した明細は Excel や CSV の形で取り込めるが、公式は取り込みは一度きりの移行に向き、日々の記録は手で入れるのが望ましいと添える。書き出しは Excel、CSV、Json の三種だ。
許諾は無料と会員の組み合わせ。公式のよくある問答には、ほとんどの機能は無料で一部だけ有料とある。基本の記録、統計、予算、クラウド同期は費用がかからず、データの書き出しもかからない。資産の管理も会員の範囲の外だ。会員が開けるのは複数の帳簿、予算、複数人での記録、明細の画像、周期の記録、分割の管理、複数の趣向だ。周期の記録と分割の管理は無料の人にそれぞれ二件の枠が残り、会員では八十件まで広がる。明細の画像は会員だけのものになる。公式が示す価格は月に六元、年に三十六元、終身で百二十八元で、同じアカウントなら一度の購入で全環境に効く。
項目 | 公式の情報 |
|---|---|
位置づけ | 個人の記帳に絞った中国の道具 |
対応 | Android、iOS、iPad、Windows、Mac |
記録の種類 | 収支、振替と返済、精算、払い戻し、手数料、割引券 |
統計 | 年、月、任意の期間、円と棒と折れ線 |
資産と借金 | 複数の口座をまとめ、借金は借りた側と貸した側に分ける |
同期 | 登録後は自動でクラウドへ、複数の機器で共通 |
ライセンス | ほとんどの機能は無料、別に会員の段 |
記録の敷居を十分に下げておけば、帳簿のほうは続いていく可能性が出てくる。
順序はこう組める。まずよく使う口座と分類を作り、そのあと用途ごとに帳簿を分ける。予算は月の総額から始め、分類が落ち着いてから細かく割る。外では携帯で書き留め、机に戻って机の上の版で整えたり書き出したりする。どちらから見ても同じ一つのデータだ。