Aliyun Drive 6.9、転送速度を絞らずに複数の端末をつなぐ使い方
要約
アップロードもダウンロードも速度の上限を設けず、デスクトップ版は複数のフォルダをクラウドと両方向でそろえる。写真やチャットで受け取ったファイルは自動で控えを残し、文書や圧縮ファイルはその場で開ける。
おすすめ- ソフト名
- Aliyun Drive
- バージョン
- 6.9
- 料金
- 有料
- オープンソース
- 非オープンソース
- OS
- WindowsmacOSLinux
- 公式サイト
- https://www.alipan.com/
- 更新日時
- 2026-10-06 21:05
まず「速度を絞らない」という話から
クラウドストレージが最も批判されるのは、いつも速度である。このサービスは最初の版から「アップロードとダウンロードの速度に上限を設けない」ことを中心の売りにしてきた。転送に制限はなく、実際にどこまで出るかは手元の回線が決める。大きな素材を扱う人ほど差は積み上がる。同じ素材でも速度が三倍違えば待ち時間も三倍で、画面をどれだけ磨いても、這うような待ち行列は埋め合わせできない。
速度制限にはそれなりの理由があり、この約束が何を意味するのかは先に考えておきたい。帯域はクラウドサービスにとって最大の継続的な費用で、無料のアカウントを絞るのは、その費用を手の内に保つ最も普通の方法だ。速度で取らないなら別のところで取るしかなく、だからこそここの有料の段は、一回の転送がどれだけ速いかではなく、容量とその周辺の機能を中心に組まれている。そう読んで価格表を見ると、話はずっと分かりやすくなる。
あまり語られないが、日々の使い方では同じくらい効く部分がもう一つある。同じファイルがすでにクラウド側にある場合、転送はそのまま完了し、バイト列をもう一度送り直さない。これがいちばん効く場面は、前の段落とちょうど重なる。機械の間を二度以上移動する大きなファイルである。
同期と、ひとりでに走る控え
デスクトップ版では、決まった一箇所ではなく複数の同期フォルダを指定できる。ローカルのあるフォルダとクラウドのあるフォルダが対になり、両方向でそろえられる。パソコンに入れたファイルは上へ、スマートフォンで撮った写真は下へ戻ってくる。写真のフォルダは頼まなくても自分を控え、撮影日で整理もできる。メッセージアプリで受け取ったファイルも自動の控えに設定できる。これらが揃うと、機械を頻繁に替える人なら誰でも知っている「写して、貼って、また運ぶ」という手順がまるごと消える。
両方向の同期にはもう一つの面があり、そこは先に段取りをしておきたい。同じものが両方にあるのだから、両方に置き場所が要る。片側で消したものは仕組みどおり反対側へ伝わる。意識して片付けるときは快適で、手が滑ったときはひどく痛い。そして同じファイルが両側で編集され、どちらの変更もまだ届いていないとき、クライアントは黙って勝者を決めずに複製を残す。正しい扱いだが、あとで片付けるべき重複が残るということでもある。
上にあるものを眺め、人に渡す
クラウド上のファイルは、落としてこなくても開ける。文書、PDF、画像、音声、動画はその場で表示でき、一部の文書形式はオンラインでも編集できる。圧縮ファイルはサービス側で展開できるので、一つの下位フォルダを取り出すためだけに大きな束を引き寄せ、残りを捨てる手間が省ける。
この表示はどの形式でも完全な編集環境ではなく、そう期待するものでもない。よく働くのは一週間に何度も起きる場面だ。誰かが文書を送ってきて、一つの段落だけ確かめたい。そのために、合ったソフトが入っているとも限らない機械へ落としてくるのは回り道でしかない。その場で開けば、答えは数秒で出る。
共有リンクには有効期限と取り出しコードを付けられ、その後も閲覧数とダウンロード数が見える。この組み合わせがあって初めて、共有は常に開いたままの扉から、期限のある扉に変わる。そして何人が実際に開いたかを知っているのは、聞こえ以上に役に立つ。保存と転送の両方に暗号化が施されている。
容量と、驚かないための使い方
無料の段には基本の容量があり、有料の会員制度は上限を引き上げ、大きなファイルの送信、サービス側での展開、同時に接続できる端末の数などを加える。具体的な枠と価格は公式の案内にあり、記事が追えるより速く変わる。
二つの習慣で、この仕組みはぐっと楽になる。大事なものはディスクのあちこちに散らさず同期フォルダに入れておく。そうすれば控えはそのフォルダそのもので、いつも飛ばされがちな別の用事にはならない。もう一つはローカルの空き容量を見ておくこと。両方向のフォルダは両端で場所を取り、先月は余裕があった機械が、誰も見ていないうちに静かに埋まっていく。
主張ははっきりしている。速度を利用者に返し、容量を支払う理由にする。週の大半を端末の間のファイル運びに使っている人にとって、その交換は、誰も開かない機能を並べるよりずっと実のあるものだ。