Send:送った先で一度きり、暗号化は閲覧の側で先に済ませる共有の道具
要約
file を閲覧の窓へ放り込むと、時間か回数で切れる繋ぎ先が手に入る。解く鍵は繋ぎ先そのものの中だけにある。登録は要らず、一式を自分の server に置くこともできる。
おすすめ- ソフト名
- Send
- バージョン
- 3.0.16
- オープンソース
- オープンソース
- OS
- WindowsmacOSLinuxAndroidiOS
- 公式サイト
- https://send.vis.ee/
- 更新日時
- 2026-10-06 21:54
昔のままに動く、共有の繋ぎ先
あの形を覚えている人はいる。file を頁へ放り込み、期限の付いた繋ぎ先を受け取り、開いた人がそれを取りに行く。端から端まで暗号化され、どこにも口座は要らない。この形を広めた service は 2020 年に提供元が止めたが、code は開いた許しのもとに残り、一人の手が引き受けて共同体の企画として生かしてきた。いまあるのは、誰でも使える公開の実例と、誰でも自分で一組を立てられるという道の両方だ。2026 年 9 月の時点で手入れは続き、主な保管庫は一つの code の置き場に、公式の鏡はもう一つに置かれている。
暗号化は閲覧の側で先に終わる
雲の保管との違いは、鍵を誰が持つかにある。file は上げる前に閲覧の側で暗号化され、解くのに要る鍵は共有の繋ぎ先の断片の中にだけ存在する。server は始めから終わりまで暗号文しか置かない。預かる側も作った人も中身を見ない。server の保管を丸ごと持ち出しても、持ち出せるのは誰にも読めない塊の山だ。ここがこの形の床であり、方針の文書に書かれた約束ではなく、実際の床になっている。
繋ぎ先そのものが決まり:時間、回数、暗証
決まりは送る人が定める。繋ぎ先は時間で切れ、回数で切れ、両方を重ねることもできる。敏感な file には入口の暗証をもう一枚かけられ、受け取る人は解く前にそれを打ち込む。期限が来るか回数を使い切れば、server の上の暗号文は自動で消え、何か月も居座る file は残らない。この流れのどこにも口座の登録はない。頁を開き、file を放り込み、繋ぎ先を写す。三つの動きで一度の内密な受け渡しが済む。誰にも数か月雲に寝かせたくない物、契約の下書き、身分の証明の読み取り、ある一人にだけ見せる写真の組に、とくに向いている。
源が開き、自前で立てられ、資料は自分の側
企画は MPL の許しのもとに開かれ、一式の設置は入れ物の像として用意されるので、気力のある組織は自前の網や server に立てられる。file の大きさの上限、期限の決まり、保管の割り当てはどれも自分で決められ、資料は第三者を通らない。ふつうの利用者には公開の実例がそのまま使える。資料の主権を気にする組織には、自前の版と内部の入口の決まりを組み合わせて、大きな file を送る営利の service に代えられる。ただし一点は添える。公開の実例は限られた力の維持者が運営しているので、大きな file と多い流量は自前の設置に向く。
まわりにある小さな生態
同じ作り手は端末の道具 ffsend も手入れしている。端末から file を上げて共有の繋ぎ先を印字するもので、script で組んだ受け渡しや、二つの server の間で一時的に file を渡すのに使える。暗号化と期限の仕組みは頁の版と同じだ。使うときの助言は二つ。一つ、共有の繋ぎ先の鍵は住所の中に隠れているので、繋ぎ先を持つ人は解く力を手に入れる。決めた相手にだけ送り、要る場面では入口の暗証を重ねる。二つ、期限は緩くではなく厳しく。一日か二日あれば相手が取りに来る窓はたいてい覆え、早く消える file は長く居座る file より安全だ。携帯の閲覧からも送れて受け取れるので、写真を同僚に渡す程度なら、伝言の道具の file 送信よりずっと直接だ。
こうした形が今も値を持つのは、共有の道具が「送ったあとどこに残るか」を説明できなくなった時代だからだ。雲の保管は便利だが、file は消すのを忘れるまで残り、誰がいつ開いたかを後から辿ることも多い。この形では、繋ぎ先が切れた瞬間に server の側には何も残らない。渡す相手と渡す物がはっきりしている用事、たとえば契約の下書きを一件だけ送る、撮った写真の原版を一人に渡す、といった場面では、この「渡したら消える」性質がそのまま安心になる。自前で立てた場合は、上限も期限も社内の決まりに合わせられ、外部に預けない前提で運用できる。手軽さと説明責任の両方が要る場面で、選択肢として覚えておく値がある。