ZArchiver は Android でほぼどんな書庫も開く、広告も登録もなしで

要約

Android 向けの無償の書庫ツール。三十を超える形式を読み、解凍せずに中身を覗き、その場で項目を足し引きできる。AES の暗号と分割にも対応し、広告は一切ない。

おすすめ
ソフト名
ZArchiver
バージョン
1.0.10
料金
無料
オープンソース
非オープンソース
OS
Android
公式サイト
https://zdevs.ru/en/
更新日時
2026-10-10 20:31

ZArchiver は Android 向けに作られた無償の書庫ツールで、携帯で出会う圧縮ファイルのほとんどを覆う形式の広さを持ち、解凍しないまま中身を覗き、書き換えることまでできる。2012 年にストアへ登場してからずっと広告なし、登録なし、ネットワークへの権限すら求めていない。

携帯で開けない圧縮ファイルに当たるのは、なかなか根気の要る話だ。一つ目のアプリでは広告を最後まで見せられ、二つ目ではアカウントを作らされる。ZArchiver はこれを道具本来の姿に戻そうとする。入れたらそのまま使え、開けばファイルの一覧が出る。起動画面もなく、プッシュ通知もなく、どこにもログインがない。作り手は公式ページで特色を淡々と並べる。広告なし、追跡なし、登録なし、プッシュ通知なし。

看板の力は形式の広さにある。作れる形式は 7z、zip、bzip2、gzip、XZ、lz4、tar、zst の八つ。解凍と閲覧の一覧はずっと長く、上のほかに rar、rar5、iso、cab、chm、dmg、wim、deb、rpm、arj、lzh、lha、lzma、xar、zipx、mtz、cpio、cramfs、ecm、lzip、egg、alz など三十を超える。ここは分けておきたい。rar と rar5 は解凍だけで、rar を作ることはできない。次の表でよく使う形式の力を並べる。

形式

作成

解凍と閲覧

7z、zip

できる

できる

tar、gzip、bzip2、XZ、lz4、zst

できる

できる

rar、rar5

できない

できる

iso、cab、chm、dmg、wim、deb、rpm

できない

できる

画面

日々の操作は短い。一覧で圧縮ファイルを一度叩くと、その場で解凍する、書庫の名を付けたフォルダへ解凍する、場所を指して解凍する、の三つが並ぶ。ファイルやフォルダを長く押せば、複製、移動、削除、改名ができる。公式の手引きは特に、削除は元に戻せないと断っている。このアプリにごみ箱はない。手に馴染んでからこそ忘れやすい点だ。

画面

普通の解凍アプリと一線を画すのは、先に解凍しなくてよいという点だ。圧縮ファイルはフォルダのようにそのまま開け、画像も文も書類も中のまま眺められる。Android 9 より新しい版では、小さなファイルをディスクへ書き出さずに直接開く道を通す。さらに zip、7z、tar、apk、mtz は中の足し引きがその場でできる。大きな書庫から古びた書類を抜き、新しい版を差し込むのに、全部を開いてから詰め直す必要はない。

画面

圧縮の画面は項目がよくそろう。形式は 7ZIP、ZIP、TAR、BZ、GZIP、XZ、LZ4、ZSTD から選べ、TAR のほかは圧縮の段を変えられる。7ZIP と ZIP はパスワードを掛けられ、暗号の方式は AES で、作り手はこれが昔ながらの ZipCrypto よりずっと安全だと明言する。7ZIP はファイル名まで一緒に掛けられる。同じ画面で分割を選べば、決めた大きさで書庫をいくつかに切り分けられる。圧縮のあと元のファイルを消す、ファイルごとに一つずつ書庫にする、という二つの切り替えも後片付けの手間を省く。分割の逆も備わる。7z、zip、rar の分割書庫はどれも見分けて元に戻せる。

画面

圧縮と解凍の進みは独立した窓に出て、いつでも畳め、いつでも止められる。長い仕事は背景で続き、アプリを離れても途切れない。複数の芯を使うので、芯の多い携帯で大きなファイルを扱うと目に見えて速い。目立たないが役に立つ力もそろう。書庫から直接 APK と OBB を導入でき、メールのアプリから受け取った書庫へそのまま入れる。検索の欄は星の印を使え、外のキーボードを繋げば Ctrl+C、Ctrl+V、Ctrl+X、Ctrl+E、Ctrl+A の組で複製、貼り付け、切り取り、解凍、圧縮が済む。見た目は濃い色と薄い色のほか、電子ペーパーに向いた E-Ink のテーマも用意する。

個人情報の扱いは珍しいほど徹底している。アプリはネットワークの権限を求めないので、仕組みの上で何も外へ出せない。公式の宣言は、氏名、メール、電話、カード、使われ方といった個人情報を集めず、渡さず、売らないと記す。暗号化した書庫を長く開くときのパスワードは、端末の中で暗号化して保つ。Google Play のデータ安全の欄も、データを集めないと表示する。一つ知っておきたいのは、ZArchiver 本体は公開されていないという点だ。作り手は使っている公開の部品の一覧を別に示し、7-Zip、ZSTD、LZ4、UnRAR、BusyBox、libiconv などを引くと説明するが、自分のコードは出していない。

価格はずっと無償だ。公式の寄付のページに理由が残る。2024 年 12 月から、Google Play はロシアの作り手に向けた販売の仕組みを変えた。作り手はすぐに全機能を開いた版を出し始め、買う道が戻るまですべてを開き、同時に任意の寄付の道を残した。

限界は主に仕組みの側にある。Android 11 以降の区分けされた保管は、Android/data や Android/obb といったフォルダへの立ち入りを狭め、別の許可が要る。利用者が出会う「アクセスが拒否されました」の多くはここから来るのであって、アプリの不具合ではない。

版は今 1.0.10。ファイル操作の高速化、SUI への対応、E-Ink のテーマ、そしてドラッグで ZArchiver へファイルを出し入れする力が加わった。パッケージは ARMv8、ARMv7、X86 の三つで、大きさは約 4.9 MB、Android 4.0 から動く。2012 年 1 月の登場から数えて、落とされた数は約 4 億 8500 万、ストアの評価は 4.16。

形式が十分にそろい、開くのが速く、中のまま覗ける。この三つをしっかり固めたうえで、広告なし、通信なし、登録なしで手渡される。毎日のように圧縮ファイルを扱う Android の使い手にとって、画面の一等地を一つ空けておく価値はある。

ZArchiverダウンロード
対応OS: Android