QCAD 3.32:GPL の二次元製図ソフト、4800 を超える標準部品をそのまま呼び出せる

要約

GPL で公開された二次元の製図ソフト。四十種類を超える作図道具、4800 点を超える標準部品の棚、コマンド行の一括変換、そしてスクリプトの口があり、コミュニティ版は無料で使える。

おすすめ
ソフト名
QCAD
バージョン
3.32.9
料金
無料
オープンソース
オープンソース
OS
WindowsmacOSLinux
公式サイト
https://www.qcad.org/en/
更新日時
2026-10-06 22:27

定期購読を求めない二次元製図

コンピュータ支援の製図と聞くと、多くの人はライセンスの管理サーバと毎年の更新が付いた高価な業務用パッケージを思い浮かべる。もっと素朴な道もある。ソースコードを GPL で公開している二次元製図のプログラムで、コミュニティ版は費用がかからず、Windows、macOS、Linux の三つで動く。版番号を見れば、この企画がどれだけ続いているかも分かる。二十年以上にわたって開発が続き、いまは 3.32 の系列にある。静かに、着実に手入れが続いている。とくに Linux では、図の画像ではなく工事に使える図そのものを必要とする人にとって、数少ない土地生えの選択肢のひとつになる。

道具の数は「簡単」という言葉よりずっと厚い

「使いやすい」という言い方は、中身を低く見積もらせる。その後ろには、しっかりした一覧がある。四十種類を超える作図の道具と、二十種類を超える修正の道具。点、線、円弧、円、楕円、スプライン、ポリライン、文字、寸法、塗りつぶし、そして図に置く画像までを覆う。レイヤ、ブロックとまとまり、対象の吸着、計測の道具もそろい、自前の CAD 用書体を三十五種持ちながら TrueType も読む。メートル法とヤード・ポンド法は自在に切り替わり、図は縮尺どおりに印刷でき、大きな版面は複数の紙に分けて刷り、つなぎ合わせられる。

四千八百点を超える部品と、深く読む DXF

一緒に入っている部品の棚には、四千八百点を超える標準的な CAD 部品と記号が収まっている。ボルト、軸受、家具の記号などで、よく使う塊は描き直すのではなく呼び出して置く。ファイル形式では DXF への対応がことに徹底していて、DWG も読み書きできるので、職場ですでに使っている業務用パッケージとの図のやり取りが詰まらない。大量の図をまとめて処理したい人には、同じく付属するコマンド行の変換道具がある。dwg2pdf、dwg2svg、dwg2bmp の三つだ。シェルを数行書けば、何百枚もの図を一度に PDF や SVG へ変えられる。同じことを別の場所でやろうとすると、たいてい追加の拡張か、上のほうのライセンスが要る。

QCAD の製図画面

スクリプトが、これを専用の道具に変える

このプログラムは ECMAScript の口を一式そのまま開いている。つまり、ひとつの図形を描くところから、製図の手順そのものを自動化するところまで、コードで動かせる。公開されたソースコードと組み合わせれば、ある業種の使い手は、その業種にだいたい合うのではなく、きっちり合う道具に作り変えられる。有料の Professional 版はおよそ 42 ユーロの買い切りで、無料の中核に上級の道具とより深い DWG 対応を足す。数値制御の加工に向けた別の版では、図を G コードとして書き出せる。

誰に向くか

立ち位置ははっきりしている。二次元の製図だけで、三次元の模型には手を出さない。その線の内側では、機械部品の図、建築の平面図、室内の配置図、回路の示意図、家具の加工図までを受け持つ。学ぶ場と教える場では、ライセンスの心配なく使える。個人や小さな仕事場では、定期購読の費用が浮く。Linux のサーバや古い機械でも軽快に動くのは、ハードウェアへの要求がほんとうに低いからだ。2026 年 9 月の時点で現行は 3.32.9 で、開発は続いている。手元の製図が主に平面なら、コミュニティ版から始めるのが、探すのをやめられる妥当な地点になる。

最初の一時間は思ったより軽い

入り口を下げるために、画面にはかなりの手が入っている。道具の帯は分類ごとにまとまり、ひとつ選ぶとコマンド行が次の手順を促すので、順番はやりながら教わることになる。吸着は種類ごとに入り切りでき、描いている最中にカーソルは端点、中点、中心へ自然に寄る。初心者の図が少しずつずれていくのを防いでくれるのは、この働きだ。公式の手引きと対話式の入門講座が基礎を覆い、単位、寸法の様式、レイヤの名前はどれも書き換えられる。ひな形に社内の決まりを入れておけば、線の注記をどうするかをめぐる往復が一回分減る。画面は多くの言語に訳され、同じひな形に沿った図は、最初の一本の線から同じ約束の上で始まる。

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対応OS: Windows macOS Linux