Privacy Browser 3.20.1、プライバシーの入切は既定ですべて切れ、サイトごとに一つずつ通す
要約
Privacy Browser 3.20.1 はスクリプトと Cookie と DOM の保管を既定ですべて切り、必要なサイトだけ個別に開ける。3.20 版は遮断一覧の仕組みを書き直して当たりが正確になり、キャッシュも機器に残らなくなった。
おすすめ- ソフト名
- Privacy Browser
- バージョン
- 3.20.1
- 料金
- 無料
- オープンソース
- オープンソース
- OS
- Android
- 更新日時
- 2026-10-21 12:29
閲覧ソフトの普通の形は、まずすべてを入れ、それから切れるものの一覧を差し出すことだ。これはその逆を行く。始めから入切は切れており、必要になったサイトごとに一つずつ開けてもらう。代価は、多くのサイトを初めて訪れたときの頼りなさだ。得るものは、誰かが送ると決めないかぎり何も機器を出ていかないことである。
まず切り、サイトごとに通す
Privacy Browser は Android 向けの開源ブラウザで、いまの版は 3.20.1。公式のページは主張を二文に縮める。網へ送るデータをできるだけ少なくし、機器に残すデータをできるだけ少なくする。実際には初期状態がすべて切れているということだ。スクリプト、Cookie、DOM の保管、利用者の名乗り、広告の網が指紋に組み立てかねない項目は、既定では外へ出ない。
どれかが欠けると開かないサイトに当たったとき、全体の入切を変えるのではなく、その一度の訪問のあいだだけ開く。もっと楽なのはそのサイトにドメインの設定を一つ作ることだ。入れば自動で通し、出れば自動で閉じるので、次に来たときは押さずに済む。
この設定で個別に決められる項目は少なくない。スクリプト、Cookie、DOM の保管、五つの遮断一覧それぞれの入切、第三者への要求をすべて止めるか、利用者の名乗りの文字列、文字の大きさ、主題、表示窓の幅、画像を読むか、SSL 証明書の固定、そしてドメインを指定のアドレスに留めるかどうか。よく行くサイトは一度きちんと設定し、残りは既定のままでよい。

3.20 は遮断一覧の仕組みを入れ替えた
この版の変更は遮断一覧に集まる。解析と突き合わせの道筋を丸ごと書き直し、机の上の版に揃えることを目指した。以前は一覧があるサイトで誤って当たらないよう、作者が個別の規則を手で直していたが、組み直しのあとでそうした継ぎは撤去された。古い仕組みでは一部の項目がアプリをそのまま落とすことがあったが、新しい実装では起きない。
アプリには一覧の画面が増え、要求の一覧の右上のメニューから入る。どの項目でも開くと、どう解析されたかが見える。どの一覧に属し、どの副表に入り、どの部分の文字列に当たり、どんな絞り込みの指定を伴うのか。規則が正しく読まれているかを確かめられる。
第三者からの要求の判定も変わった。以前はドメインの本体が違う場合だけを第三者と数えたが、いまは完全なドメイン名で見て、副ドメインどうしの食い違いも数える。この変更により、以前は通っていた要求の一部が遮断の範囲に入る。判断のものさしは机の上の版と同じだ。
さらにキャッシュはページの読み込みが終わるたびに一度消すようになった。以前は隠しの方式だけがそうしていたが、いまは既定でそうなり、代価として前のページへ戻るときに読み直しが要ることがある。
五つの一覧、ドメインと第三者で絞る
内蔵の一覧は五つで二段に分かれる。汎用の一覧とプライバシーの一覧を土台にし、厳しい版を二つ重ね、さらに窓、重なり、社交の部品を狙う迷惑の一覧を一枚。前の版で別に挙げていた社交の遮断表は迷惑の一覧に併合された。分けて挙げても実測で利がなかったという理由だ。一覧は遮断の規則の共通の書き方に従う。
Android が与える口は限られるので、絞り込みの指定は二つだけ完全に支える。ドメインと第三者だ。残りは閲覧ソフトがもっと多くの情報を出さないと判断できず、いまは飛ばしている。正規表現で書いた項目は費用が大きく、一覧にそう多い数はなく、特定の文字を含む行だけを正規表現として扱う。
一覧 | 何を狙うか |
|---|---|
汎用 | 土台の一つ。普通の広告と追跡を受け持つ |
プライバシー | 土台の二つ目。追跡のスクリプトを見る |
厳格一と二 | 土台の上に重ね、遮断を強くする |
迷惑 | 窓と重なりと社交の部品。社交の表はここに併合された |
残すものはできるだけ少なく
普通に閲覧しているとき、利用者が自ら保存したしおりとドメインの設定を除き、ほかの内容は一続きの閲覧が終わるか、掃除して終了を実行するか、残った最後の一枚を閉じたときに空になる。Service Worker のディレクトリはページの読み込みが終わるたびに消す。
もっと徹底したい場合には隠しの方式がある。ページの読み込みが終わるたびにキャッシュと履歴を消す。作者は原則のページで、極端な保護を要する人を例に挙げる。あるサイトを訪れること自体が危うさを伴う人であり、使い勝手が少し悪くなるのは受け入れられる代価だと述べる。
作者は履歴の完全な自動保存や、再起動のあとにページを戻すといった要望もはっきり断っている。普通に閲覧するだけで受動的に跡が残り、機器が他人の手に渡ったときに取り出されやすいからだ。しおりとドメインの設定は一つの SQLite のファイルに書き出せ、機械を替えるときに持って行ける。
権限は四つだけ
公式のページが権限の一覧を挙げている。ページの読み込みに使う網への接続、サイトを卓上に置くための近道の導入、区域内の網にある近くの機器。これは危険な権限で手で入れる必要があり、ルーターの管理ページのような区域内のアドレスを開くのに使う。あと一つは Android が動く受け手に自ら加える保護の権限だ。
広告の書庫はなく、集計の部品もなく、アプリ内の購入もない。作者は 2021 年に広告付きの無料版を止めた。その版は広告の書庫を包まねばならず、その書庫が勝手に権限をアプリへ差し込み、その中に起動時の自動開始もあったからだ。
版と互換
3.20.1 の版の符号は 81、最小は Android 8.0、目標の API は 36。この版は組み立ての問題を一つ直しただけだ。F-Droid 側で Java の版を手で指定していたが、いまの既定は 17 を超えており、その縛りは外せる。
描画はいまも系統の WebView を使うので、機械の上の WebView が新しいほど具合がよい。作者は 4.x の列で自分で維持する枝に替える予定で、そのときはプライバシーのためにいくつかの網の規格を曲げる。WebRTC はすでに名指しされた例だ。次の 3.21 は細かな Cookie の制御を狙い、最小の API を 29 へ上げる。
無料と有料が並び立つ
源は作者が自分で建てた GitWeb で公開され、GPLv3 以降の許諾を採り、課題の追跡は自前の Redmine を通る。配る道は二つに分かれる。F-Droid の版は共同体が源から組み立てたもので無料で手に入る。三つの商用の店の版は有料で、その収入がこの企画の主な源の一つになっており、ほかに寄付の道もある。
二つの道のコードと機能は同じで、違うのは手に入れ方だけだ。手間を省きたい人、更新の知らせが欲しい人は店へ、まったく払いたくない人は F-Droid へ。
前もって知っておきたい取引
既定ですべて切れているということは、多くのサイトが最初の訪れでは欠けた状態になるということだ。画像の遅らせ読みが走らず、評言の欄が出ず、入るための枠が押せない。快適に使い続けるには、前半にサイトごとの設定を重ねる手間を受け入れることになる。
系統の WebView に縛られるので、止められるものには上限がある。一覧はドメインと第三者の二つの軸でしか判断せず、要素の単位での隠蔽やスクリプトの差し込みは、自前の核を持ってからでないと話にならない。
Android 8.0 以上の機械に対応し、それより古い系統は範囲の外にあり、古い Android での画面の問題はできる範囲の手当てにとどめる。
Privacy Browser はプライバシーを選択肢ではなく既定として扱う。入切は始めから切り、サイトごとに必要に応じて通し、残せるものはなるべく残さない。3.20.1 の重心は遮断一覧の仕組みの書き直しにあり、あわせて第三者の判定を完全なドメイン名の段まで締めた。大きな新機能はなく、感じ取れる変化は遮断が正確になったことと、キャッシュが機器に残らなくなったことだ。