Multipass:一行で現れる Ubuntu の砂場
要約
Ubuntu を出す元が作る、軽い Ubuntu 仮想機械の管理道具。一行で用意済みの雲の像を取り寄せ、数秒で命令の行に立てる。初期化の仕組み、フォルダの差し込み、その時点の保存と複製を備え、三つのパソコン用の仕組みにまたがり、ソースが公開で無料。
おすすめ- ソフト名
- Multipass
- バージョン
- 1.15
- 料金
- 無料
- オープンソース
- オープンソース
- OS
- WindowsmacOSLinux
- 公式サイト
- https://multipass.run
- 更新日時
- 2026-10-03 13:49
一行で、Ubuntu の機械が一台
古いやり方でノートの上にきれいな Ubuntu の環境を作ろうとすれば、まず仮想化のソフトを入れ、次に像を探し、そのあと設定の案内を一通りたどることになる。合わせて十五分ほどが過ぎ、やりたかったことにはまだ手がつかない。Multipass はそれを一行に縮める。起動の命令を打てば、用意済みの Ubuntu の雲の像を取り寄せ、まともな既定値で立ち上げ、数秒後には目の前の合図はその機械自身のものになっている。雲の上の宿主をノートへ移した、というあの感覚が、2018 年の登場から今日まで開発者のあいだで評判が絶えない理由である。
雲の像は取り寄せるだけ、選べる仕組みも多い
像の一覧は中に備わっている。Ubuntu 22.04 と 24.04 という二世代の長期支援版から、いちばん新しい 26.04 LTS、さらに機器向けに削った系統の各版までそろう。2026 年 9 月の時点では、別の配布物も二つ一覧に加わった。一つは共同体で人気があり更新の頻繁なもの、もう一つは勤め先向けの色合いが濃いもので、日ごとの組み立て版まで直接取り寄せられる。像は提供元が続けて新しくするので、手元に像の書類を置いて手入れする必要はない。手に入るのは今日の姿であって、一年前に取り寄せたものではない。
雲の配備を、まず机の上で稽古する
この道具の立ち位置をいちばんよく語るのは、雲の初期化の標準の形への対応である。機械に YAML を一つ渡せば、公開の雲で立ち上げるのと同じように最初の起動を済ませる。ソフトを入れ、利用者を作り、設定を変えるところまで一度に終わり、誰かが案内を押して回る必要はない。フォルダの差し込みと組み合わせれば、手元のコードの入れ物を機械の中へ写せるので、開発の調子は途切れない。手元ではもう開いてある道具で書き、機械の中では依存のそろったところで走らせる。その時点の保存と戻しもあるから、壊す前提の実験は始める前に記録し、あとで戻せる。半日を失わずに済む。
窓の道具が最初の一段を低くする
命令の行が主な付き合い方であることに変わりはないが、新しい窓の道具も十分に役に立つ。通知の棚に常駐し、機械の一覧を目で見て扱え、押す一度で端末を開く。起動と差し込みの手順も、後から足したのではなく作り直されている。1.15 版では複製が加わり、動いている環境を丸ごと写せるので、実験や二つ目の並行した仕事が零から始まらずに済む。Windows の側は標準の導入包みに移り、導入も修復も取り除きも、仕組みが期待する振る舞いになった。
日々の使い方では、よく行う操作にそれぞれ下位の命令がある。状態を見る、端末に入る、遠くで命令を一つ走らせる。出力は別のプログラムに読ませられるほど整っていて、だからこそ脚本に組み込む値がある。資源の割り当ても機械ごとに決められ、翻訳の仕事には核を二つ足し、軽い試験の環境は最小まで削る。この融通は自分の手元に残り、どこか一つの全体設定に預けられない。
機械どうしは触れ合わない
どの機械も切り離されている。だから依存を台無しにした環境は災難ではなく、消して数十秒待つだけのことになる。この一つで、乱暴に試すのは怖いというためらいの大半が消える。あとから半端に壊れた仕組みが残って手当てを待つことがないからだ。その上に雛形の仕組みがあり、よく使う開発の組を入れた環境を一行で開けるので、枠を手で組む手間が省ける。チームにとっては実際のところもっと簡単で、起動の命令と YAML を新しい同僚に渡せば、どの機械の上にも同じ形の環境がそろう。
無料、ソース公開、三つの仕組みにまたがる
Multipass は GPL v3 の許諾でソースが公開され、個人の利用は無料である。仕組みの仮想化への呼びかけ方は念入りで、Linux は KVM、Windows は Hyper-V、macOS は QEMU を通り、どれも VirtualBox を土台として差し替えられる。資源の負担は、従来の机の上の仮想機械よりずっと小さい。一つだけはっきり言っておくべきことがある。この道具は Ubuntu の周りに狙いを定めていて、あらゆる仕組みを覆おうとはしていない。もともと Ubuntu と付き合いが多く、呼べば来て使い終われば消える砂場が要る、という人には、まさにその求めのために作られたものに近い。